禁煙への挑戦


「タバコは精神を飛翔させる」(太宰治) それなのになぜ禁煙するのか。
どれほど有害なのか, どれほど意外に無害なのか、議論しても 本質が覆ることはない。覆るのは観念・考え方のみ。
一生のうちに感受する世界の絶対量は一定。
本数ではなく有害物質を吸った量だけ老いる。スペック的に 禁煙日数を数えたり、本数概念でシケモクを吸ったりしない。
罪人は墓穴の深さを埋めあわせる徳を積まなければ人間に戻 れぬ(因果律)。残念ながら禁煙においても楽な道はない。 しかし、悪人こそ深い悟りを開くといわれるのだ(親鸞)。 この業の深さにうめくような禁断症状は、涅槃への通過儀礼。
ニコチンが得られるとアセチルコリン受容体が壊疽ってゆく。 分泌量も減る。ニコチンを切らすとその伝達物質を求めてネ ズミのように落ち着きがなくなる。ニコチンくれニコチンく れ。ニコチンニコチン。禁煙後はその状態が3日続く。その後次第に 修復されて自分で生成できるようになり落ち着きを取り戻す。
ニコレットより自身の根性が必要。
ニコチンは一週間で抜けれど味を覚えている期間は長い。 僕は9ヶ月経っても覚えていた。夢の中で煙草を求めていて、 吸ってしまった…と激しく後悔しながら起きたことが何度も あった(おいしかったです)。現実よりも夢の中のほうが辛 かった。やはり肉体ではなく精神世界で克服できてなければ ならないんだろうな。
タモリが言うには禁断症状は15秒以上は続かない。 15秒我慢すればよいらしい。
信仰の一環として禁煙する。ニコレットやニコパッチで禁煙 成功しても再喫煙率が高いらしい。かといって心の弱い人間 はニコレットやニコパッチを使わねば禁煙はできまい。それ を使わずに禁煙をするのには信仰が必要である。
タバコはニコチン中毒というより癖によるところが大きい。 禁煙3日も経てばさほど欲していないのについ吸ってしまう。 習慣・癖として身に染み付いているからこそ禁煙は難しいの である。一日に一箱吸う人は12〜3本は無駄に吸っている。 無意識に吸わない。
タバコ1本とキシリトールガム1枚は同じぐらいの値段。
禁煙中は苦しいほどに、喫うための理由をさがすようになる。
禁煙なんて今すぐやらなくてもいいし、来月の1日から禁煙 したほうが禁煙期間がわかりやすいな、というのは言い訳だ。 どうせ自分は馬鹿だし、タバコぐらい吸わなかったとしても 関係ないよ、というのも言い訳。タバコぐらいで人間そこま で退化するとは思わないけどね。中国の漢方を知っている? タバコはむしろ百薬の長なんだよ?体内の殺菌、ストレスの 除去、カンフル剤の効果…云々。たしかにタバコにも一利は あるようだ。タバコにはトリプトファン=ニコチン酸アミド (ニコチンを加熱して出来る栄養物質)が含まれているらしい。
「節煙」は何度もやったけど無理だった。 余計に辛かった記憶はある。
中日の落合元監督が強気発言を繰り返したのは勝率が上がる から。勝負の世界だから弱気になっては勝てない。また、そ れを言ってしまったからには実行しなくてはならなくなるか らである。強気は言う事で作られる。弱気な人はやはり言う 事を避けている。言う事の難しさを想うに、言う事から実行 は始まっていると思う。禁煙をするにもみんなに強気に「禁 煙宣言」をしないと始まらないかもしれない。
「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。 疫学的な統計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険 性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります」。等々 最近箱に明記されるようになった。でも当然だが禁煙のやる 気をもたせるような書き方をしてくれることはない。「2〜 3年の禁煙によって脳梗塞を起こす可能性は、タバコを吸わ ない人と同レベルにまで下がると言われています。」等とは 書いてない。税収とのかね合いもあるのかもしれない。
禁煙のことは気負わない。無理に抑えつけようとすると偏差 が生じる。最終的には禁煙しなくてもいいという境地。何年 かかるのやらって感じですが、苦しみ自体は半年もすればも うほとんどない。


タバコ談話がおもしろい